救急医のリアル

【新型コロナ(COVID-19)ワクチン接種を迷っている人へ】わかっていることと自験談

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(2021年4月29日更新)

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

じおーた(Twitter@JiotaQq8888)です。

めでぃなさん
じおーた先生、新型コロナウイルスのワクチン打ったんですよね?
打ったよ。
じおーた
めでぃなさん
副反応が怖いなって思ってるんですけど、どうだったんですか?
僕は1回目も2回目も発熱しなかったけど、2回目を打った後は3日間くらい身体がだるかったよ。
じおーた
めでぃなさん
打つべきか悩みます・・・。
新型コロナウイルスのワクチンは、前例がないタイプのワクチンだから絶対安全とは言えないんだ。だけど、自分が感染する可能性、あなたの周りに感染させる可能性を減らすのは間違いないよ。
じおーた

注:本記事は日本医学会連合 COVID-19ワクチンの普及と開発に関する提言新型コロナとワクチン知らないと不都合な真実を参考に作成しております。(2021年4月5日現在)

日本医学会連合 COVID-19ワクチンの普及と開発に関する提言 修正第3版 2021年4月15日 追記

日本医学会連合 COVID-19 ワクチンの普及と開発に関する提言 修正第4版 2021年4月23日 追記

ということで始めます。

新型コロナウイルス感染症とワクチンのポイント

どうなったら新型コロナウイルス感染症に感染するのか?

ワクチンがどれぐらい効くのか?

ワクチンの安全性は?副反応は?

これらの質問の答えはみなさん知りたいところだと思いますので、まずざっとまとめてみます。

ポイント

  • 新型コロナウイルス感染症の患者(無症候含む)と接触しないと感染しない
  • ワクチンを打った人は打ってない人と比べて新型コロナウイルス感染症にかかる可能性が90%以上減る
  • ただし、ワクチンを打ったからといって100%かからないわけではない
  • ワクチン接種者は自分以外に感染させる可能性を減らす
  • 副反応は1回目よりも2回目の方が多い
  • 最も多い副反応は、注射部位の痛みで70~80%だが、日常生活を妨げるほどの痛みは1%に満たない
  • 副反応は高齢者より若年者で多い傾向にある
  • アナフィラキシーは他のワクチンより頻度が高い

日常生活でどう感染を防ぐか

新型コロナウイルス感染症の中心は飛沫感染、接触感染です。

飛沫感染

飛沫感染は、せき、くしゃみ、会話で飛び散る飛沫で人にうつることです。

なので、人との距離を取るソーシャルディスタンスや飛沫が長く空気に漂うな密閉空間での密集や密接(いわゆる3密)を避けることが予防策になるのです。

ソーシャルディスタンスをとる、3密を避ける、換気をするのは理にかなっているわけです。

接触感染

接触感染は、新型コロナウイルスに汚染された手指を介して人にうつることです。

大事なことは「洗っていない手で目・鼻・口など粘膜に触らない」ことです。

みんながよく触るところ、ドアノブやボタン類、現金、スポーツジムの共有部分などから手が汚染されることが多いです。

ただ、手に触れたから即感染というわけではないので、手を洗いましょう!

新型コロナウイルス(COVID-19)の予防法リスト

これをしたら100%感染を予防できるというわけではありませんが、これ以外の予防法は今のところありません。

COVID-19予防法

  1. 栄養と睡眠をしっかりとる
  2. 手洗いを徹底する
  3. 3密を避ける
  4. 十分な換気をする
  5. マスクを着用する(会話時はお互いにマスクをする)
  6. 体調不良なら外出しない
  7. 体調不良者と接触しない
  8. 水でうがいする
  9. 咳エチケットを行う

出典  新型コロナとワクチン知らないと不都合な真実

ワクチンも有効なのはわかっているけど、感染を100%防げない、そして治療薬がない現状ではやはり「感染しない」ことが最も重要です。

意外ですけど、水道水でのうがいは上気道感染を予防し、うがい薬を使うとほとんどの上気道感染症を予防できないことがわかっています。

じおーた
ワクチンが始まったけど、この予防法は継続したほうがいいだろうね。特に、しっかり食べてたっぷり眠ろう!

新型コロナウイルスのワクチンとは

ワクチンの概要

ファイザー社とモデルナ社の新型コロナウイルスのワクチンは、核酸ワクチンに分類されて、病原体のm-RNAを直接、体内に打ち込みます。

(他にアストラゼネカ社とジョンソンエンドジョンソン社のウイルスベクターを用いたワクチンがあります。)

今までのワクチンは、生ワクチン、不活化ワクチン、成分ワクチンが主流でした(詳細を知りたい方はググってください)。

この核酸ワクチン、実は2019年までは、動物実験でうまくいっている程度で、実用化は10年先か20年先かわからないレベルのワクチンでした。

ところが、新型コロナウイルスの流行拡大と被害の大きさのために一気に研究と開発が加速したわけです。

企業や研究者がその気になれば、開発するスピードとしては妥当なようです。

ここで、問題になるのは、新しいテクノロジー導入の安全性と効果の検証です。

人の健康面に影響を与える新しいテクノロジーは、本来、何年もかけて安全性を担保しながら、効果を検証(いわゆる治験)をして初めて実用化されます。

今回は、この治験が短縮しているので、長期の安全性や効果はわからないのが実情です。

ワクチン接種の意義

ワクチンを接種する意義は、自分が感染する確率を減らすだけでなく、自分から他の人へ感染させる可能性も減らします

あわせて読む
新型コロナウイルスを大切な人に感染させたくないあなたができる予防法

ワクチンの有効性

ワクチンの接種回数と接種時期

各社のワクチン接種回数と接種時期をまとめました。

2回接種のワクチンは、2回接種でさらに高い免疫が獲得されることが判明しています。

ファイザー社とモデルナ社のワクチンは、2回目の接種が遅れても十分な免疫が獲得されるので、必ず2回目を接種するよう推奨されています。

アストラゼネカ社のワクチンは、臨床試験では1回目の28日後に2回目の接種をしていましたが、その後の研究で2回目は1回目の3か月後に摂取したほうが高い免疫を誘導することが報告されました。

なお、2021年4月16日現在、デンマークでは接種後に血栓ができる割合が高いことを理由にアストラゼネカ社のワクチン接種を停止しています。

ジョンソンエンドジョンソン社のワクチンは1回接種で十分な免疫が獲得されるため、1回接種とされています。

有効性の評価

臨床試験では、ワクチンを接種した人と接種していない人で比較しています。

ファイザー社、モデルナ社のワクチンでは、接種した人は摂取しなかった人に比べて、新型コロナウイルス感染症を発症する確率が90%以上抑えられることが示されました。

ただし、ワクチンによって実社会で新型コロナウイルス感染症がどのくらい減ったかの評価はこれからです。

つまり、実社会での有効率は、現段階では不明ということです。

変異株への有効性

E484K変異をもつ新型コロナウイルスでは、ワクチンの有効性に影響が出る可能性を懸念されています。

これは、2021年4月23日に出された日本医学会連合 COVID-19 ワクチンの普及と開発に関する提言 修正第4版 で追記されています。

N501Y変異をもつ新型コロナウイルスは、ワクチンの有効性に大きな影響はないとされています。

変異株に対するワクチンの有効性は今後の検証を待つしかありません。

ワクチンの安全性

ワクチンの副反応

ワクチンの副反応とは、ワクチン接種によって誘導された健康上の不利益やそれが疑われるものです。

副反応が全くないワクチンはありません。

打った部位には、免疫の反応によって腫れたり痛かったりと、局所反応が必ずみられますし、一定の頻度で発熱や体のだるさといった全身症状が一時的にみられます。

ごくまれに、重篤な副反応として、打った直後にアナフィラキシーというアレルギー反応を起こすことがあります。

ただし、ワクチンを打った後に起こった有害事象すべてがワクチンが原因とは限りません。

ですから、ワクチンを接種した人と、ワクチンではない無害な液体(生理食塩水とか)を打った人のような対照群を置き、有害事象の頻度を比較して、安全性を検証します。

副反応の実際

副反応は高齢者よりも若年者で多く起こっている傾向があります。

さらに1回目より2回目のほうが起こる頻度が増加しています。

もっとも多かったのは、痛みで、打った人の約7~8割に起こっています。

次に多いのは発熱で、半数が37.5度以上の熱が出ています。

これも1回目より2回目の方が多く出ています。

現段階の発表では、入院を必要とするような重篤な有害事象や死亡は0.6~0.7%起こっていますが、ワクチンを打った人と対照群で頻度が同じであることからワクチンに関連するものではないと結論づけられています。

要するに、ワクチンを打ったから入院したり、死んだりする可能性が上がることはない、という結果でした。

アナフィラキシーについて

女性に多い、接種30分以内に多いというのが特徴です。

日本で先行して接種している医療従事者のデータを見ると、季節性インフルエンザのワクチン接種と比べてアナフィラキシーショックの頻度は明らかに高いです。

アナフィラキシーの原因として、ワクチンに含まれるポリエチレングリコール(PEG)があげられています(これだけではありません)。

ポリエチレングリコール(PEG)は化粧品や薬に広く使われています。

化粧品にアレルギーがある方は、アレルギーを起こした化粧品の成分にポリエチレングリコール(PEG)が含まれていないか、など確認が必要です。

すでにポリエチレングリコール(PEG)のアレルギーがある人は、注意が必要です。

長期の安全性

ワクチンによる長期の効果や実社会での有効性が不明なのと同様、現段階では長期の安全性は不明です。

今後のデータ集積によって徐々に明らかになると思われます。

すべての新型コロナウイルスに対するワクチンは、人では初めての試みなので、どのような副反応がどのくらいの頻度で起こるのかわかりません。

ワクチンを打った後の健康状態を観察し、そのデータを集めていくことが重要になると思われます。

自身がワクチンを打った体験談

私は、ファイザー社のワクチンを2回打ちました。

2回目は1回目の21日後に打ちました。

1回目は、打った翌日から、打った腕に痛みがあり、万歳するほど腕をあげるのはつらかったです。

2回目は、打った10分後から、打った腕のだるさと痛みがありました。腕の痛みは1回目と同じ経過でした。

2回目は、打った翌日の午後からだるさがすごくて、翌々日も朝寝、昼寝をして夜も普通に寝るぐらいのだるさでした。

その次の日は、だるさも減っていましたが、それでも完全にすっきりしたのは打った4日後でした。

幸い、1回目も2回目も熱は出ませんでした。

副反応が出ているということは、ワクチンに含まれるm-RNAと自分の免疫が反応している可能性が高いと考えています。

ただ、反応はしているけど、免疫として有効なのかどうかはわかりませんけどね。

じおーた
僕の周りでも2回目は熱が出たり、だるさが出たりした人が結構いたよ。

ワクチンのまとめ

簡単にまとめます。

ワクチンのまとめ

  1. 個人で考えればワクチンを打つと感染する可能性はかなり減りそう
  2. 2回接種のタイプは2回接種した後に感染する可能性がぐっと減る
  3. 副反応は若い人に起こりやすい
  4. 2回接種のワクチンでは、2回目を打った後の方が副反応が出やすい、かつ症状がひどいことが多い
  5. 実社会のワクチン効果はまだわからない
  6. 長期の効果や安全性もまだわからない

注:断定できない部分が多いことをご了承ください。

新型コロナウイルスのワクチンは、人類史上初のタイプのワクチンです。

ですから、冒頭でお話したように、「絶対打ちましょう!」とか「絶対安全です!」とは言えません。

重篤な副反応が起きなければ、ワクチンを打って、新型感染症にかかりにくい、というメリットを受けられるだろうとは思います。

ただ、副反応が起きるかどうかは予見できませんし、ワクチンを打っても新型コロナウイルス感染症になる可能性は0になりません。

迷う方は、自分で調べたり、接種前の問診票にあるように、医師に質問するなどしてから判断しましょう。

なお、今後の動向によって有効性や副反応など安全性の情報が変わる可能性は十分にあります。

※ワクチンを打ったほうがいいかどうかに関して、個別の相談には応じませんのでよろしくお願いします。

※※ワクチンをうつかどうかは個人の責任で判断をお願いします。

まとめ

本日お話した内容は以下の3つです。

  • 日常生活での新型コロナウイルス感染症の予防法
  • 新型コロナウイルスワクチンの有効性と安全性
  • 新型コロナウイルスワクチンの自験談

以上になります。

では.


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じおーた

医師・投資家|専門を腎臓から救急に鞍替えした彷徨えるアラフォー. 投資、教育、勉強の記事を中心に書いてます. 「不易流行」変えるべきを変え、変えざるべきを変えず.

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