救急医のリアル

【医師の経歴3】医師に大学院進学は必要?それとも必要ない?

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おはようございます、こんにちは、こんばんは。

じおーた(Twitter@JiotaQq8888)です。

めでぃなさん
じおーた先生は研修医から忙しかったんですね。ところで大学院って行った方がいいんでしょうか?
じおーた
ズバリ!僕は行った方がいいと思うよ。今だから実感できるけど、大学院で学んだこともよかったよ。論文を書くためには、読む・調べる・考える力も必要だって学べたし、臨床にも新しい視点が加わったよ。
じおーた
そういえば、大学院生はAmazonプライム" rel="noopener" target="_blank">のPrime Studentに入れるよ!

ということで、始めていきます。

大学院に行くべきか?

私の結論は、ずばり!行くべきです。

私は、医師になったときの目標が2つありましたが、その1つが「医学博士になる」ことでした。その当時は医学博士になることの大変さも意義も全く理解していませんでしたが(苦笑)。

行くべきと考える3つの理由

理由

  1. 臨床の疑問点を解決する手段を身につける
  2. 日々の臨床で疑問をもつようになる
  3. 論文を発表することで、世界のどこかで困っている医師や患者の役に立つ可能性がある

それぞれについてもう少し詳しく記述していきます。

臨床の疑問点を解決する手段を身につける

教科書に書いてある内容やUp to Dateのような二次資料で解決できる症例ばかりならいいんですが、現実はそううまくはいってくれません。

目の前の患者さんに対して、診断をつけたり、治療法を選択するときに、教科書や二次資料、指導医や上司に聞く以外に助けになる手段が必要です。

この手段として、論文があります。

ただし、論文も手段(道具)でしかないので、上手に使う、正しく使う必要があります。この論文を上手に正しく使う方法を学ぶ機会が大学院です。大学院では、必ず最後に学位論文を発表し、学位審査を受けなければなりません。学位論文を作成するにあたって、「今までの研究で何が明らかになっていて、何が明らかになっていないのか、そして明らかになっていない領域のどの部分を自分の研究では明らかにするのか」、を明確にします。

このためには、今までの論文を読み、明らかな部分、明らかでない部分を自分で理解しなければいけませんし、そもそもどんな集団を対象にした論文なのかも理解しなければなりません。こうして、論文を上手に正しく方法を学びます。

日々の臨床で疑問をもつようになる

1つ目の臨床の疑問点を解決する手段を身につけると、疑問点に直面したとき、解決する(必ずしも解決できるとは限りませんが)手段を駆使できるようになります。解決する手段を手に入れていると、次々と疑問がわくようになります。むしろ、疑問に思うことを調べようという気力がわくので、疑問に思うことが増えていくのです。

へたすると、今まで当たり前にやってきたことですら、根拠がちゃんとあったんだろうか?と疑問をもってしまうこともあります。

こうした疑問に思うという視点が自分の思考に加わると、今後の研究の題材になったりしますし、同じように困っている医師と議論に発展する可能性もあります。

論文を発表することで誰かの役に立つ可能性がある

自分の経験としても、稀な疾患で治療に難渋した時、世界中に前例がないかどうか調べます。

自分がそうするということは、世界中にも同じように、自分が困ったときに世界中に前例がないかどうか調べる人がいるということです。

自分を助けてくれるのも論文だし、自分が発表したもので世界の誰かが助けられるのも論文です。

その論文を書くための技術、思考を学べる機会のも大学院です。大学院では、必ず最後に学位論文を発表し、学位審査を受けなければなりません(2回目)。学位論文を発表するということは、論文を書くということです。

おまけ(2つ)

こっそりお話しますが、医学博士になると、市中病院では月給が〇万円あがる病院が多いようです。ちなみに今の病院では医学博士だと、他の条件が同じで医学博士でない医師より月給2万円多くいただけます。年だと24万円違いますし、10年で240万円変わってきますので、無視できない金額です。

もう1つはもう少し真面目です(笑)。

インパクトファクターのある雑誌に論文の掲載が決まると、Pub Medに自分がFirst Author(筆頭著者)の論文として、”おそらく”世界が滅びるまで記録として残ります。論文を作成し、論文の掲載がAccept(受諾)されるまでの努力が報われる瞬間とそれが目に見える形になったときの感慨はひとしおです!

大学院時代の実際(回顧)

私は基礎の研究室にいって研究をしていませんので、臨床研究で学位を取得いたしました。臨床研究の論文としては2本発表しました。論文を発表することで世界中の困った人が助かる可能性があるとわかって、症例報告も8例ほど報告しました。

大学院時代の生活

社会人大学院生でしたから、普通に月から金まで臨床に従事しながら、当直・待機業務もこなしていました。大学勤務ですから生活のためのアルバイトも当然行っております。土日は、ICLSなど成人教育コースに指導者としても参加していましたから、多忙を極めていました。丸一日、Freeな日は月に1日あるかないかという生活を約3年半送っておりました(最後の半年は僻地勤務だったので、少し緩和されていました)。その中で隙間時間を見つけながら、論文を書いておりました。

腎臓内科医として勤務するのも、大学院入学と同時だったので、腎臓内科医としての研鑽も積みながらでした。前回の記事でも書きましたが、当時の腎臓内科はスタッフ数も少なく、受け持ち担当症例も多かったので、またもや毎日午前様の生活を送っておりました。2年間はその生活が続きました。

おかげで腎臓内科医として研鑽をつむ機会も多くあり、総合内科兼任の影響もあり、論文にする題材にも恵まれました。

一冊の本との出会いで論文を書けるようになった

偉そうなことを書いていますが、当然のように最初から論文を書けたわけではありません。

むしろ、最初の1年は「論文を書きたい!だけどどうやって書いていいかわからない!」ともがいていましたし、指導医から論文の書き方を指導されたこともありません。腎臓内科医として臨床能力を磨かなければいけなかったこともあって臨床に没頭する毎日でした。

そんなとき1冊の本に出会いました(参考書籍として後述します)。この本を貪るように読み、論文にも「型」があることを知りました。時間がないときは、この型を意識すれば、読みたいところだけを読めます。書くときは逆にこの型に従って書けばよいのです。本を指導医として、論文作成にあたっていきました。こう書くと、母校の大学院には指導できる人材が全くいないように思われそうですが、そんなことはありません(笑)。留学から帰国されたN先生(自分の学生時代に大学院生だった先生)にも指導してもらい、論文を書く力がメキメキとあがっていきました。論文を投稿する前は、教室でも多数の指導医に呼んでもらい投稿できるかどうか指導していただいたので、決して指導できる人材がいないわけではないことは付け加えておきます。

学位論文

学位論文となる研究はN先生に指導を受けることになりました。N先生とは症例報告も含め、数多くの論文を指導していただきましたし、最終的にはその研究で国際学会でも発表させていただきました。

N先生の熱い指導がなければ、学位論文の発表もできませんでしたし、「大学院に行くべき」と考えていなかったでしょう。論文を書く、書いたという経験は、論文を読んで、理解して、疑問をもって、その解決をして、最終的に書く、書いたになるのです。この考え方が理解できたことが大学院で学んだ中で最も大事な財産になりました。

大学院のデメリット

大学院進学で一番問題になるのは時間と経済的問題です。

経済的問題は、以前に比べると社会人大学院制度が整ってきており、良くはなっています。私の先輩たちは無給で大学病院で働きながら、研究をしていました。私は、大学病院からも給料をもらえる時代になっていました。

ただ、大学院進学は、当然ですが、学費がかかります。また大学病院の給料は安く、非常勤職員の方が多いと思いますので、アルバイトをしても市中病院の同学年と比べるとトントンならましな方で、年収が下がるのが普通ではないでしょうか?

結婚していて、子供がいて、市中病院なら普通に問題なく生活していけるのに、年収が下がって、学費を払って、自分の時間も家族の時間も削ってアルバイトしながら、自己研鑽を積むことを全員が許される環境ではないでしょう。そのような環境は家族に反対されるかもしれません。

この時間的・経済的問題が大学院進学の大きな壁ではないかと私は思っております。

おまけ

これは完全に個人的な問題ですが、英語はやっぱりペラペラにはなりませんでした。

発表した論文はほとんどが英語論文です。上述した通り国際学会でも発表しております。

それでも書く・話すがスラスラできることはありませんでした。

裏を返せば、そんな私でも論文発表と国際学会デビューはできたということです。

まとめ

本日お話した内容は以下の3つです。

  • 大学院に行くべき理由
  • 大学院時代の生活(回顧)
  • 大学院進学のデメリット

次回もこの続きをお送りいたします。

では!

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じおーた

医師・投資家|専門を腎臓から救急に鞍替えした彷徨えるアラフォー. 投資、教育、勉強の記事を中心に書いてます. 「不易流行」変えるべきを変え、変えざるべきを変えず.

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