救急医のリアル

【医師の経歴4】専門医は取得するべき?専門医になるメリットは?

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おはようございます、こんにちは、こんばんは。

じおーた(Twitter@JiotaQq8888)です。

めでぃなさん
じおーた先生は専門医をいくつか取得していますよね。専門医は取得した方がいいんでしょうか?
じおーた
専門医は取得したほうがいいと思うよ。医学博士と違って給与にすぐに反映されるわけじゃないけど、長い目で見るとメリットがあるよ。

ということで、始めていきます。

専門医を取得すべきか?

私の結論は、専門医は取得すべき!です。

ただし、条件があって、何でもいいから専門医を取得すべきとは考えていないことは追記しておきます。

どの専門医を取得すべきか?

→基本領域とサブスペシャルティに認定されている専門医です!

取得するメリットは?

→「将来、大学や地域中核病院の主要なポストに就任には必要不可欠である」ことです。

この回答の理由を書く前に、専門医制度について、記述いたします。

新専門医制度

概要

専門医制度について、よくわからない人のために少し解説します。

私も含め、2016年度までに初期臨床研修を終えた医師は、既存の専門医制度で専門医を取得したと思います。既存の制度では、各学会が運用するプログラム要件を満たすことで、専門医を取得することができました。例えば、私のもつ総合内科専門医は、日本内科学会が指定するプログラム要件(レポートの提出、筆記試験合格、心肺蘇生コース修了など)を満たすことで取得できました。

2018年4月から、一般社団法人 日本専門医機構が策定した「新専門医制度」がスタートしました。2018年度以降に初期臨床研修を終えた医師は、この制度で専門医を取得することになっております。

初期臨床研修中に、自分の専門領域を決定し、日本専門医機構が定める所定の医療機関の専攻医育成プログラムに応募します。初期臨床研修をめでたく無事に修了すると、「専攻医」と呼ばれ、自身が応募した専攻医育成プログラムに則って、3年以上の研修を受けます。最短3年で専門医となることが可能です。この段階の専門医は、「基本領域専門医」であり、19領域の診療科のいずれかとなります。複数のプログラムを同時に並行して応募はできませんので、19のうちいずれか1つの専門医の取得となります。

基本領域専門医とサブスペシャルティ領域専門医

専門医取得は2段階方式となっています。これは既存の制度でも同じでした。

私の例でいうと、日本内科学会認定内科認定医にならないと、腎臓専門医、透析専門医など領域別の専門医になることはできませんでした。

新制度でも基本領域専門医を取得していない段階でサブスペシャリティ領域専門医は取得できません。

医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 平成30年度

出典 医道審議会 医師分科会 医師専門研修部会 平成30年度

上図のように基本領域は19領域あります。以前の私は腎臓内科医ですから、基本領域は「内科」になります。

サブスペシャルティは23領域あります。以前の私は腎臓内科医ですから、「腎臓」をサブスペシャルティにしておりました。

既存で取得した専門医資格は、そのまま新専門医制度の「専門医」として移行されました。また更新要件を満たせば、今後も総合内科専門医、腎臓専門医のままです。

そして、私は救急医に転向したので、救急専門医を取得する予定です。なので、新専門医制度の専攻医育成プログラムに応募するのか?と思われると思いますが、違います。現状は、移行期間として、既存の制度での専門医取得も認められているので、残り僅かな期間ですが、その期間内に既存の制度での救急専門医取得をもくろんでおります。

専門医取得のメリット

じおーたが考える1番のメリット

ズバリ!将来、大学病院や地域中核病院の主要なポストに就くには、専門医資格は必要不可欠である、ということです。

専攻医が自施設で研修できるかどうかは、自施設が研修施設として妥当であるというお墨付きをいただかなければなりません。これには一定数以上の専門医や指導医が必要ですし、当然、科のトップはその資格を取得していなければなりません。

どんなに臨床の実力が高くても、専門医資格がない医師では、学会認定の研修期間として認められません。そんな医師が大学や地域中核病院の主要なポストに就かない(就けない)ことは明白でしょう。「専門医を持ってないばっかりに・・・」「専門医持っているからクビにできないなんて・・・」と将来後悔しないようにしてください。

裏を返せば、資格取得者数の少ない専門医資格で、かつ専門医資格を取得したい若い医師が多い領域の専門医資格を持っていると、解雇されにくく、また転職も好条件でしやすいということになります。この19+23領域に入っていない専門医資格で、この条件を満たすのは、例えば透析専門医や集中治療専門医などが挙げられると思います。

専門医とは?(私見)

私の考える専門医像は次の通りです。

ポイント

  • その分野の知識や技術に関して最低限のことは習得している
  • 次世代の専門医を育てるべき存在
  • 名刺の肩書のようなもの

その分野に関して最低限のことは習得している

専門医取得はゴールではなく、スタートラインだと考えています。専門医になって初めて、その分野のスタートラインに立ったことになります。そこから専門医として、何を磨いていくのか、それが大事でしょう。特に基本領域あってのサブスペシャリティです。私の場合であれば、内科専門医として、幅広い分野を診療でき、かつそのうえで腎臓に関しては一般の内科医レベルを超えた範疇を診療できる、と言えるべきだと考えていました。

次世代の専門医を育てるべき存在

自分自身も先輩がいて、育ててもらって、専門医になることができました。医師は職人と似たところがあり、独学で学ぶのはかなり厳しいです。先輩医師の指導があってこそ、自身の診療スキルが向上します。育ててもらった恩返しとして、後進の育成に努めるのは、専門医の義務と言っても過言ではないと考えます。

名刺の肩書のようなもの

最低限のこと(筆記試験合格やレポート提出、必要な研修受講など)をこなしてきた証明の代わりだと思い、名刺の肩書のようなものと書きました。専門医だから、知識やスキルが豊富なわけではありません。プロ野球選手には一軍の4番もいれば、一軍にあがれない選手もいるのと同じです。前者も後者も肩書はプロ野球選手です。専門医も同様、専門医の肩書がある中で、スキルに優れた医師もいれば、そうでない医師もいます。

専門医の経歴

私は、医師になったときの目標が2つありましたが、その1つが「最短で専門医になる」ことでした。その当時は専門医の意義は全く理解していませんでしたが(苦笑)。

ということで、医師3年目に日本内科学会 内科認定医、7年目に日本内科学会認定総合内科専門医を取得しました。

腎臓専門医は最短だと医師6年目に取得できたのですが、後期研修をしていた病院は、腎臓学会指定の研修施設ではありませんでした。その都合もあり、日本腎臓学会認定腎臓専門医は10年目で取得しました。

日本透析医学会認定透析専門医は13年目で取得しました。こちらも、腎臓専門医同様、後期研修をしていた病院が学会指定の研修施設ではなかったことも理由ですが、もう1つあります。それは、基本領域19+サブスペシャリティ23領域に含まれていなかったからです。そのため、なかなか乗り気になれず、重い腰を上げてようやく取得したのが13年目でした。この資格を取っておいてよかったと感じたのは、大学病院を辞めたい!と思ったときです。次の施設で透析専門医を取得しようとしても、大学病院の指導医の署名をもらいにいったり、レポート作成(カルテを参照する必要があるので大学病院に行かなければならない)は時間も労力もものすごくかかるからです。

腎臓内科医に必要と思われる主要な3専門医(総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医)を取得した時は、これで専門医取得をもうしなくていい!と喜んだのですが・・・まだまだ今後も必要なようです(笑)。

ここでみなさんに一言、「取得すべき専門医資格はなるべく早く取りましょう!※専門医取得は計画的に!

ついサボりがちになる気持ちも十分わかりますが、基本領域+サブスペシャリティまでは最短取得することをおススメします。ただし、専門医を取得しても、私自身の経歴では、給与が増えたことはありません。試験を受験して落ちたとしても、明日から働けなくなるわけではありません。そういう点では気楽な試験でもあります。落ちて痛いのは、受験料、受験のための交通費・宿泊費くらいです。

 

まとめ

本日お話した内容は以下の3つです。

  • 専門医取得のメリットと専門医を取得すべき理由
  • 新専門医制度の概略、専門医とは?について
  • じおーたの専門医取得の歴史

次回もこの続きをお送りいたします。

では!

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じおーた

医師・投資家|専門を腎臓から救急に鞍替えした彷徨えるアラフォー. 投資、教育、勉強の記事を中心に書いてます. 「不易流行」変えるべきを変え、変えざるべきを変えず.

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