おはようございます、こんにちは、こんばんは。
じおーた(Twitter@JiotaQq8888)です。


ということで始めていきます。
本日の目次(タップすると飛ぶよ)
投資が必要と考える3つの理由
勤務医に投資は必要であると、私は結論づけています。
ただし、医師にとって最大の投資は自己投資、つまり「医師として研鑽を積むこと」であることは付け加えておきます。
- 可処分所得が減っている
- 将来給与収入が減少する可能性
- 時間効率
可処分所得が減っている
厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」(令和元年版)によると、勤務医の平均年収は約1169万円でした。
国税庁の「民間給与実態統計調査」(2018年)によると、日本で年収1000万円超は約5.0%でした。
20人に1人の割合ですので、勤務医でも高給取りであることは間違いありません。
しかし、年収1000万円の場合、おおまかにいって所得税 77.2万円、住民税 60.7万円、社会保険料 142万円ですので、可処分所得(いわゆる手取り収入)は720万円まで減ります。さらに、医師は専門医資格維持のために、所属学会の年会費、学会参加費、専門医の更新料など定期的に徴収される金額(必要なので仕方ありませんが)も多いです。思っているより手取りは少ないと感じる勤務医は多いんじゃないでしょうか?
がんばって収入を増やそうと当直のアルバイトを増やしても、日本は累進課税制度を採用しているので、手取りではそんなに増えていかないんです。
私も、月10日ほど当直する生活をしていましたが、そのうち2日の当直料はほぼほぼ税金と社会保険料で消えます。
自分の時間を削って、税金と社会保険料を納めるために当直をしていたことになります。
ちなみに自分たちの親世代と比較すると約80万円程度、可処分所得は減少しているようです。つまり、この30-40年で増税、社会保険料の負担が増加してきたということです。
人口減少、高齢化が不可避の現状では、さらなる税金、社会保険料の負担が増加する可能性はかなり現実的です。
2021年2月現在、配当所得や譲渡所得など投資の収入の税率は20.315%(所得税と復興特別所得税15.315%+住民税5%)です。
税率が固定されている分、給与収入を増やすより投資による収入を増やすほうが可処分所得が増える可能性が高いです。
給与収入が減少する可能性
2021年2月現在では、ほとんどの地域で医師が不足していると認識されています。
市場から見れば、完全な売り手市場です。
これは、医師を確保したい病院の数が多いこと、勤務医から開業医になる医師がいることを考えれば明白です。
私自身も、年間約8000人の新たな医師国家試験合格者が出るにもかかわらず、医師が足りていると言う病院や勤務医に出会うことがありません。
だからと言って、今後もこの状況が続くとは限らないと思っています。先のことは誰にもわかりません。
人口減少が不可避であることを考慮し、相対的に医師数が充足してくると、売り手市場から買い手市場に変わります。
そのような時代が来た時に、自分の希望する土地で、希望する金額で、希望する分野の勤務医をできるかどうかは保証されません。
給与による収入が減っても、希望する土地で、希望する分野で勤務医ができるように、給与以外の収入を得る手段は重要と考えます。
時間効率
医師のアルバイトは時間単価で考えると高額であるものが多いです。そして、勤務内容がつらいものほど高額になりやすいです。
例えば、救急輪番日(要するに当直している病院が救急車を受け入れる当番の日)に当直する場合は、病棟で対応しなければいけないときだけ対応する当直(いわゆる寝当直)と比べて当直料は2-3倍だったりします。救急輪番日の当直は、15時間程度で、通常の2-3倍稼げますが、眠れないため、次の日が休日でも寝てしまうことが多いと思います。
また、大学病院の勤務医は、大学病院の給与収入では、市中病院の給与収入にはるかに及びませんから、平日日中にも外来や検査のアルバイトに出かけることになります。その時間、大学病院での仕事はできませんから、アルバイトから帰ってきて仕事をこなすことになります。
結局、勤務医は、自分の労働時間を切り売りした分、収入が高くなる労働者です。30代のうちは、月8-10回の当直をこなして給与収入を増やすことが可能でも、40代後半、50代となってくると、肉体的に厳しくなってくることは容易に想像ができます。
時間効率の観点からも給与以外の収入を増やすことで、アルバイトを減らし、自分の時間を確保する手段として投資は重要と考えます。
その他の要素
転勤が多い医師は退職金をまとめてもらう可能性が下がります。
その分、平時の給与収入が高いのかもしれません。
収入にかまけて支出ばかりだと、退職時にまとまったお金が手に入らないなんてこともあり得ます。退職後の給与収入がなくても困らないようにしましょう。
投資のメリット
いつまで夜中も働くつもりですか?
アルバイトの当直や外来・検査は本当に効率的な稼ぎ方ですか?
夜はしっかり寝て、日中の勤務に備える。
家族と過ごす、もしくは自分の自由な時間を確保する。
給与収入が低くても、留学、研究、転職ができる。
これらを実現するためには、投資を行うメリットが大きいと考えます。
また勤務医は、安定した収入が見込めます。そのため、若いうちから元本を確保しやすいのもメリットの1つです。
じおーたの経験と私見
投資を開始した経緯
私は、30代になったとき、20代と比べて当直明けに体の疲れが取れないことを自覚しました。
そのときから、一晩中救急対応をして翌日も通常勤務をする働き方がいつまでもできるとは思いませんでした。
勤務する病院で、全員で分担している当直に関してはせざるを得ないですが、生活のためにしているアルバイトはいつか減らす必要があると考えました。辞めれば、時間は確保できますが、収入は減ってしまいます。その収入を補うのに選んだ手段が投資でした。
また、海外留学もする可能性を考え、その際の収入を確保する意味でも投資を始めようと考えたのが医師4年目でした。
海外留学はしませんでしたが、腎臓内科医から救急医に転職した際、給与収入は約4割減りました。そんなとき一助になったのは投資をしていたことです。
40歳で収入の50%を投資からの収入で賄えてはいませんが、この図をイメージして投資を行っております。
この図より傾きはゆるやかではありますが、お金に仕事をさせて得るお金を増やしております。
医師が投資をするうえで最も大事なこと
ここまで投資を推奨する内容を書いてきましたが、医師が投資をするうえで最も重要なことをもう一度お伝えします。
それは、「医師にとって最大の投資は、自己投資、つまり医師としての研鑽を積むこと」です。
そのためには、一時的に収入を落とすことになるかもしれない、国内や海外に留学に行くための費用が必要になるかもしれない、なので、投資をしておきましょう、ということです。
そして、医師としての研鑽を積むために時間を割くことを考えると、重要なことはなるべく投資に時間をかけないこと、これが重要な要素になります。
時間をかけない投資
時間をかけず、適正なリスクとリターンで続けられる投資が理想的です。
色々と失敗してきたじおーたがたどり着いた「時間をかけない」投資を紹介しておきます。
-
-
年1回10分でできる米国株投資はこちら【投資の経歴・後編】初心者におススメ!投資の変遷と出会った教材たち
続きを見る
私見
振り返ってみると、10年前から投資を始めてよかったなと素直に感じます。
たらればを言うなら、研修医の段階で始められたら「複利」の恩恵をさらに受けられたので、もっと早く始めたかったです。
高い授業料を払ったこともありますが、安定した収入と自分の労働のがんばりで元本を確保しやすい環境だったことは勤務医のメリットでした。
医師としての研鑽を第一に、時間をかけずに経済的にも一助になる投資は今までもこれからも欠かせないものです。
若いうちから、少額でも投資を始め、慣れる・勉強するのは今後の医師人生にも通じるものがあるでしょう。
まとめ
本日お話した内容は以下の3つです。
- 医師が投資を必要とする理由
- 投資のメリットと私見
- 医師が投資をするうえで最も重要なこと
医師は、一見高収入に見えるブルーワーカーです。医師として働きたい分野で、働きたい場所で働くために投資がその一助になるお話をしました。
私は「勤務医に投資は必要」と考えています。
投資は自己責任で!
では.