この記事で解決できる悩み
- 自分の指導スキルが上達しているかわからない
- コースにただ参加するだけになっている
- コース後に自分の指導がこれでよかったかもやもやする
『上司の命令でコースに指導者として参加して、よくわからないままコースが終わってませんか?』
本日の目次(タップすると飛ぶよ)
指導者として成長するために
指導者として成長するためにコース前後で3つの行動をしましょう。
コース前後にやるべきこと
- 指導者自身の目標をたてる
- 目標に沿ってコースの事前準備をする
- コース前にたてた目標についてコース後に振り返る

もう少し具体的に説明します。
指導者自身の目標をたてる
第1回で学習者に目標を提示するお話をしました。
同じように、指導者としての自分にも目標を立てるのです。
初めてから3,4回目の参加までは「必ず目標を提示し、提示した目標に沿ったフィードバックをする」という目標が多いですね。
初回参加に限っては、「笑顔で1日がんばる」でもOKだと思います。
入門編でやってほしい4項目がある程度身についたら、時間管理やシナリオ中のOn-goingのフィードバックなど高度なスキルを目標にしましょう。
そして、自分でたてた目標をディレクターやブース長に伝えておくといいですよ。
目標を達成できているか、できていなかったら何が足りていなかったかをコース後にフィードバックしてもらえます。
目標に沿ってコースの事前準備をする
「自分の目標を立てたら、それでおしまい」というわけにはいかないでしょう。
目標を達成できるように準備を念入りにしておきます。
上に挙げた例の「必ず目標を提示し、提示した目標に沿ったフィードバックをする」を目標にしたのなら、提示する目標をあらかじめ考えておくべきです。
「時間管理」を目標にしたなら、時間配分をあらかじめ考えないといけませんよね。
しっかりと事前準備していれば、目標の50%は達成したも同然です!
コース後に振り返る
コース前にたてた目標は、必ずコース後に振り返りましょう。
まずは達成できたのか、できなかったのか。
できていたら、自分を褒めましょう~。なによりも褒めましょう。

できなかったのなら、なぜできなかったのかを考えます。
目標設定が高すぎたのか、事前準備が足りなかったのか、実践の場で準備してきたことが出せなかったのか、考えましょう。
振り返るというと、日本人は反省の弁を述べたがりますが、できたことを素直にほめるのも大事な振り返りです。
指導者としてコースに参加して、1つもできなかったってことはないので、できたこと1つは絶対見つけましょうね。
秘策:記録をつける
「目標を立て、準備して、実践した後、振り返る」という一連のサイクルを記録に残しておきましょう。
次回、コースに参加する前に、前回できていたこと、できなかったことがわかります。
前回の振り返り時に、次回の課題にしようと思っていたことを思い出せます。
学習者にフィードバックするように、自分へのポジティブフィードバックとコンストラクティブフィードバックを記録しておきましょう。
もちろん、ディレクターやブース長、同じブースで指導した指導者からのフィードバックも記録しておくといいですよ。
この繰り返しが、指導者としてのスキルを伸ばし、指導者としての自信を確立させます。

目標を立てる上で注意してほしいこと
人が成長するには、自分の実力を超えるゴールの設定が必要です。
そこで、自分の目標を立てる上で注意してほしいことをまとめました。
目標を立てるときのポイント
- クリアできていない新しい目標を設定するのがベスト
- いつまでも同じ目標にしない(以前に達成できた目標をいつまでも目標にしない)
- 前回達成した目標をもう一度目標にするなら、できていないことももう1つの目標として設定する
- 3回以上達成できない目標なら、他の指導者に助言を求める
10回以上指導経験のある中堅インストラクターや認定インストラクターでも
「明確に目標提示し、提示した目標に沿ったフィードバックをします」
という目標を掲げる指導者が多くいます。
確かに大事な目標ではあるのですが、初心者インストラクターの間だけにしましょう。
指導歴5回以上になったら、明確な目標提示や目標に沿ったフィードバックはできて当然だと私は考えます。
できることを目標にしてできたと喜んでいるのは、マスターベーションと同じです。
常に、自分ができないこと、前回の指導で課題としたことを目標として実力をあげていきましょう!
まとめ
本日は指導前の目標設定と指導後の振り返り、秘策として記録をつけるお話をしました。
ノートが1冊埋まるころには、指導者としてのバックボーン(背骨)がド太くなっていることでしょう~!
記録をつけている指導者は例外なくめざましい成長を遂げてきたのを目の当たりにしています。
もし、あなたが指導者としてコース参加後にもやもやした気持ちでいるのなら、今日お話した方法を試してみてください。
では。
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