この記事で解決できる悩み
- 学習者のためにがんばっているのに、なぜかうまくいかない
- 隣の指導者がなぜ学習者から気さくに話しかけられるかわからない
- 自分が指導しているときは雰囲気が暗い気がする
『休憩時間に指導者同士で盛り上がってませんか?』
本日の目次(タップすると飛ぶよ)
実践したらうまくいくようになった3つのこと
冒頭のこの記事で解決できる悩み3つは、実を言うとすべて過去の自分が悩んだ事柄です。
コースが終わって数日は、上の写真のような感じで凹んでました。
指導で伝えている内容は大差ないのに、なぜか学習者の興味がなさそうに見えたり、質問が出なかったり、議論が盛り上がらなかったりしました。
上手に指導を進める指導者と自分の違いは何なのかを観察した結果、実践したのが次の3つのことです。
実践した3つのこと
- 自分が笑顔でいる
- 休憩時間に学習者とコミュニケーションを取る
- 適度な笑い(ギャグ)を提供する
この3つを意識して行動すると、明らかに学習者の反応がよくなりました。
自分が笑顔でいる
あなたが学習者だったとして、笑顔の指導者としかめっ面の指導者がいたらどちらが質問しやすいですか?
大半の方は、笑顔の指導者と答えるでしょう。
指導者として学習者の前に立つと、緊張から顔がこわばって笑顔が消えちゃうんですよね。
上の写真を見て、思わず微笑んでしまったあなたも、思わず大爆笑してしまったあなたも、そんな笑顔で学習者と接しましょう!
指導中は笑顔を絶やさない。←これ、大事です!

休憩時間に学習者とコミュニケーションをとる
休憩時間のコミュニケーション
休憩時間は、次のステーションの準備が終わったら、積極的に学習者とコミュニケーションを取りに行きましょう。

公募で学習者を集めた場合、顔見知りじゃない学習者がほとんどになります。
院内コースや院内勉強会でも、職場が異なると意外に接点はないものです。
休憩時間に指導者からコミュニケーションを取りに行くことで、学習者も指導の時間に質問しやすくなります。
コミュニケーションの例
私がICLSコースを開催していた時に、実践していた休憩時間の学習者とのコミュニケーションの例をお話します。
休憩時間は何回かあると思うので、1日全体で全員とお話しできるように話しかけていきました。
もともと知り合いの学習者であれば、「なんでうちのICLSコースに来てくれたの?」とか「誰かから勧められた?」と質問していました。
面識のない学習者は、共通点があると共感が得られやすいので、相手の話の中から共通点を探しました。
また、学習者が「どういうことを身につけたいか?」「なにを学びに来ているか?」という学習者の背景やニーズを知るのも指導に役立ちますので、積極的に聞いていた内容の1つです。
適度なユーモア(笑い)を提供する
学習者の笑顔
指導者に笑顔が必要なように、学習者にも笑顔は必要です。
ただし、大爆笑ではなく、適度な笑いがいいと思っています。
適度な笑いがいい理由は、大爆笑する内容だと笑いに意識が行き過ぎて、学習内容が頭に残らない可能性があるからです。
シミュレーション教育や研修はOff-the-job trainingなんで、厳しさばかりではなく、楽しさも必要です。
「楽しい環境だから身につく、もっと学びたい」そんな気持ちにさせるのも、素敵な指導者の大切な役割の1つじゃないでしょうか?

ユーモアが教育に与える影響と効果
ユーモアが教育に与える影響と効果は、研究が進んでいて成果がすでに証明されています。
ユーモアは、学習者のストレスや不安を減らします。
笑いを誘うユーモアによって学習者はリラックスし、学習に集中しやすくなります。
さらにユーモアはお互いのコミュニケーション能力を向上させることができます。
ユーモアを交えた学習では、学習者も積極的に意見を述べたり、指導者の話に共感しやすくなります。
ギャグ(例)
実際に、ICLSコースで使いやすいギャグの例を挙げます。
- 挿管はそう簡単じゃない
- パッドはパッと貼る
- 開眼がない、と言っても岐阜県や長野県のことじゃないですよ

一押しのギャグがあればコメント欄で教えてください!
ユーモアを学ぶのに最適な1冊:ユーモアは最強の武器である
あなた自身がユーモアを持つことは重要です。
でもユーモアを磨くのって難しいですよね?
そんなあなたにお勧めの本を紹介します。
「ユーモアは最強の武器である」を読んで、指導者としてユーモアを身に付けましょう。
まとめ
本日は、私が過去に指導で苦しんだときに、実践してみたらうまくいくようになった3つのことについてお話をしました。

答えは、『学習者に意識を向ける』ことです。
指導に苦しんでいた時は、学習者に目が向いていませんでした。経験の浅い指導者にばかり目を向けていました。
実践した内容はそれぞれ、学習者が親しみやすくなるように、学習者が話しやすくなるように、学習者が楽しく学べるように、と学習者に目を向けています。
指導者として過ごす1日は、学習者に常に目を向ける1日にしましょう!
では。
-
-
【第13回】資器材管理
続きを見る