この記事で解決できる悩み
- 学習者からの質問にどう対応していいかわからない
- 学習者に質問されて、言葉に詰まったことがある
『質問されたらすぐに答えを言ってませんか?』
本日の目次(タップすると飛ぶよ)
質問への上手な対応
学習者からの質問への上手な対応は次の3つです。
質問への対応
- 質問返しをする
- 学習者同士に考えてもらう
- 「なぜ?」と問う

もう少し具体的に説明します。
質問返しをする
質問を質問で返す、俗にいう『オウム返し』です。
「〇〇の時、××はするんですか?」と質問されたら、「あなたならしますか?」と返します。
「〇〇のときはどうしたらいいんでしょうか?」と質問されたら「あなたならどうしますか?」と返します。
いきなり質問の答えを返すのではなく、学習者が「どこまで考えているのか」「どう考えているのか」を確認しましょう。
相手の理解度や考えを確認することで、こちらも返答がしやすくなります。
学習者同士に考えてもらう
オウム返しで、質問してきた学習者の理解度や考えを確認したら、次は学習者同士で考えてもらいましょう。
指導者から「こうこうこういう質問があって、質問した学習者さんはこう考えているようです。ほかのみなさんはどうですか?同じ意見ですか?違う意見の方いますか?」と視線を送りながら、話しかけます。
他の学習者も巻き込むことで、学習者たちが考えた結論を終着点にできます。
この終着点が、絶対に間違いという場合以外は、修正する必要もないので、指導者も楽ができます(笑)。
そして、自分たちで考えた内容なので、記憶にも残りやすくなるというメリットもついてきます。
ですから、学習者同士で考えるような投げかけをしましょう!
「なぜ?」と問う
学習者の返答が正しくても正しくなくても、「なぜそう考えたのか?」を尋ねましょう。
そう考えた根拠まで知ることで、学習者の不明点が明確になります。
また学習者も根拠も含めて、質問の回答を知ることで、記憶に定着しやすくなります。
「なぜ?」と問いかけるのは、学習者から質問を受けたときだけでなく、指導者から質問を投げかけて学習者が回答した後も効果的です!
質問されたときに気をつけてほしいこと
質問されたときは、次の3つのことは気をつけてください。
気をつけてほしいこと
- いきなり回答しない
- 正しいことを伝える
- わからないときはブース長やディレクターに確認する
いきなり回答しない
いきなり回答するより、質問した学習者の考えを聞いたり、学習者同士に考えてもらうほうが圧倒的にメリットが大きいからです。
また、救急コースの内容で受ける質問は、「〇〇です!」と断言できない質問が多いです。
これは、ガイドラインやエビデンスも明確に答えがでるほど埋めきれていないからです。
結論も、「各施設のルールや決め事を確認してください」となる場合が多々あります。
したがって、いきなり回答しないようにしましょう!
正しいことを伝える
間違ったことを教えてしまうと、現場で間違ったことが実行されてしまいます。
これだけは絶対に避けたいことです。
わからないときは「わからない」とはっきり伝えましょう。
わからないときはディレクターやブース長に確認する
わからないときは他の指導者を頼りましょう。
絶対にごまかしたり、はぐらかしてはいけません。
その場で確認できないときは「他の指導者に確認して後ほどお伝えします。」と言いましょう。
質問への対応例










このように対応すると、自分の回答を述べず、学習者同士で考えるパターンに持ち込めるでしょう。
まとめ
本日は、学習者からの質問への対応についてお話しました。
オウム返しと他の人へ意見を求めることで、学習者同士に結論を出してもらいましょう!
すぐに回答を言ってしまうのはおすすめしませんよ。
では。
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