この記事が参考になる人
- 4月から新入職する初期研修医
- 新たに転職する勤務医
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
じおーた(Twitter@JiotaQq8888)です。







4月から初期研修医になる方に向けて、この記事を書いています。
医師としての知識や技術よりも、最初は新社会人としての立ち振る舞いが大事です。
職場でも信頼を勝ち取りながら、技術や知識を磨いていけば実りある2年の初期臨床研修になることは間違いありません!
初期研修医が必ずやるべき3つのこと
- 自分から挨拶する
- 頼まれた仕事は必ずやりきる
- 締め切りは守る
「あたりまえじゃないか!」と思う方は多いと思いますが、3つともできる人はかなり限られるし、長年継続できる人は意外なほど少なかったりします。
だからこそ、この3つをやるだけで指導医や看護師さん、その他メディカルスタッフからの信頼を得ることができますし、
逆にこの3つのどれかをやらなければ、あなたは職場で信頼されるスタッフでないということです。
有名ブロガーのなかじさんもYouTubeで締め切りを守らないライターは多くて、締め切りを守るという当たり前のことができるライターだと信頼を寄せることができると言っております。
スタッフからの信頼があるのとないのとでは、職場での快適さが違いますよ。
ということで始めます。
本日の目次(タップすると飛ぶよ)
なぜ初期研修医がやるべき3つのことをすると信頼が得られるのか?
初期研修医が必ずやるべき3つのこと
- 自分から挨拶する
- 頼まれた仕事は必ずやりきる
- 締め切りは守る
他の人があなたに対して上述した3つのことをやらなかったらあなたはどう思うでしょうか?
挨拶してもらえない、さらにあなたが挨拶しても挨拶を返してもらえない相手と一緒に仕事をしたいでしょうか?
仕事を頼んだけど、適当にしかやってくれなかったり、まったくしてもらえなかったりしたらどんな気分でしょう?
「来週の月曜日までに提出してください」と伝えたのに、水曜日ごろに「すいません、忘れてて遅れました」と提出する相手を信頼できるでしょうか?
あなたがやらなかった場合、同じ感情を相手がもつことでしょう。
次に具体例を踏まえながら、必ずやるべき3つのことを見ていきます。
初期研修医が信頼を得るためにやるべき3つのこと
やるべきこと1つ目:自分から挨拶をする
「挨拶はされるものではなく、するものだ」
この言葉は私の上司が言っていたもので、(なるほどな)と思わされました。
年長になるにつれて、立場が偉くなるにつれて、傲慢になりがちで目下のものから挨拶するのが当然と考えるようになりがちです。
もちろん、研修医は病院の中で新人ですし立場も最も弱いから自分から挨拶することになるでしょうが、
半年ぐらい経つと看護師やメディカルスタッフに挨拶しなくなる研修医を見かけます。
知らず知らずのうちに「先生、先生」と呼ばれ、慣れてくると自ら挨拶しなくなりますが、こういうわずかな態度の変化は意外に目に付くのです。
「挨拶は自分からするもの」と心得て、笑顔で元気に挨拶しましょう。
なぜなら、あなたも笑顔で元気に挨拶されて悪い気はしないと思いませんか?
ということは、相手もあなたの笑顔で元気な挨拶を欲しているでしょう。
やるべきこと2つ目:頼まれた仕事は必ずやりきる
例えばですが、病棟や外来にたまたま居合わせただけで看護師さんから血液検査や画像検査のオーダーや修正、動脈血ガス採取や静脈路確保を頼まれることがあります。
いわゆる雑用という部類に入る頼まれ仕事ですが、この雑用を「それは俺の仕事じゃない。」とか「めんどくさいから嫌だ。」と不機嫌そうに断る医者がいます。
「雑用なんて誰だってやりたくないよ!」と思ったあなたは要注意です。
雑用のような小さい仕事ですらきちんとこなせない人は、大きい仕事はなおさらこなせないと思いませんか?
”一事が万事”ということわざがありますが、ことわざになるくらいですからあながち外れていません。
普段から雑用でもニコニコこなしてくれる医者は看護師さんからもメディカルスタッフからも信頼が厚いのを多々見てきました。
ちょっと頼まれた雑用でも、指導医から期待されて頼まれた大仕事でも、頼まれたら必ずやり切ることが大事でしょう。
どうしてもやりきれなさそうな時は断ることも必要です。例えば、すぐに行かなければならない別の仕事が入っている場合です。
受けてやり切れないよりは、理由を述べて断る方が高評価です。
やるべきこと3つ目:締め切りは守る
学生時代と違って社会人は締め切りには厳しくなります。
なぜなら、締め切りを守らない=相手の時間を無駄に奪う行為になるからです。
多くの指導医を集めて、学会発表の予演会を予定してくれていたのに発表のスライドを作っていなかったら、多くの指導医が空けてくれていた時間を無駄にしてしまうことになるでしょう?
次からチャンスがもらえなくなるかもしれない一大事につながるかもしれません。
もう1つ締め切りを守らなくて悲惨な目にあった私の先輩の例を挙げます。
その先輩はとある専門医試験を受けるために、書類をインターネット上で提出する必要があったのですが、その締切に1分間に合いませんでした。
当然、締め切りから1分過ぎた後にホームページの提出ボタンをクリックしたのですが、「受け付けは終了しました」のメッセージが出るだけで提出は認められませんでした。
その後、上級医のつてをたどってなんとかその年に受験できるようがんばっていましたが、結局受験することはかないませんでした。
1分間遅れたがために専門医取得が1年遅れてしまったという、「締め切りを守らないことに社会は不寛容」である実例となりました。
60点の出来であっても締め切りを守ることの方が大事だと心がけましょう。
まとめ:社会人として3つのことをやり続けましょう
本日は、「初期研修医が必ずするべき3つのこと」についてお話しました。
- 初期研修医が必ずするべき3つのこと
- もしするべき3つのことをしなかったら、相手があなたをどう評価するか?
- 3つのことを続ければスタッフから信頼が得られる
以上3点、わかりましたか?
信頼を得るには長い年月を必要とするけど、失うのは一瞬です。
この3つだけは必ずやって、快適な職場環境を作りましょう。

では。
参考書籍:入社1年目の教科書
初期研修医も新社会人である人が多いでしょう。
私の記事にある3つ以外にも、社会人1年目として身につけておきたい作法が知りたいという方は「入社1年目の教科書」がおすすめです。
新初期研修医にオリエンテーションするとき、私も参考にしている本ですので、ぜひ読んでみてください!