この記事で解決できる悩み
- 看護師から信頼を得たい
- 看護師と患者のことで相談し合いたい
- 看護師と患者の情報を共有したい
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
じおーた(Twitter@JiotaQq8888)です。






看護記録は、実は宝の山です。
看護記録なんて考えたこともなかったという人はぜひ読んでみてください。
看護記録の大事さがわかっている医師は読む必要ありません(笑)。
看護記録を読むメリット
- 患者に関して自分の知らなかった情報の記載がある
- 自分の記事を読んでくれていることで喜ばれる
- 患者の情報を共有し、問題点を解決してくれる医師だと信頼される

ということで始めます。
本日の目次(タップすると飛ぶよ)
看護記録とは?
看護記録を看護師さんが記載していることは知っていましたが、詳細は知りませんでした。
今回、ブログを書くにあたって調べてみました。
看護記録は、「看護師としての責務を果たしたことを証明するもの」として記載します。
看護師の責務とは、「診療の補助」および「療養上の世話」です。
なお、現在では、医療法と保健師助産師看護師法で記載が義務付けられております。
医師が患者を診察したら”必ず”診療録を記載しなければならないのと同様、看護師さんも患者さんに看護を行ったら看護記録をつけなければいけないようですね。
なお、日本看護協会が「看護記録に関する指針」を出していますので、さらに詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
ちなみに今回「宝の山」と言っている看護記録は、入院中の経過記録がメインです。
※入院時や外来通院中の看護記録が宝の山ではないと言っているわけではありません。
患者に関して自分の知らなかった情報の記載がある
実際の看護記録で役立つ内容
看護記録では、看護師が患者を観察したことが書かれています。
具体的には身体的な面、感情的な面、社会的な面があります。
身体的な面
身体的な面に関しては、医師なら自分でも必要な身体所見は必ず確認するでしょうけど、
見落としている所見や、投薬後の蕁麻疹など自分では見ていない部分の所見を拾っていてくれることがあります。
また、その時は所見としてあったけど、医師が診察した時には消えてしまったものを画像で残してくれていることもあります。
モニター所見なんかも同様ですね。
感情的な面
医師-患者関係と看護師-患者関係は似ていますが、同様ではありません。
現代の医療では、「医師と患者と医療スタッフは対等であるべき」となっていますが、心理的にはまだまだ対等ではない場合もあります。
ですから以前にも『他職種とうまく連携していくために心がけてること』で書きましたが、
医師には言えなくても看護師さんに伝えている情報は意外とたくさんあり、それが看護記録に記載されていることがあります。
聞いた直後に担当医と会えば、直接言われるかもしれませんが、会えなかったときは看護記録に記載されているだけのこともあります。
看護記録を読んでいて、意外に多いなと思ったパターンは、
「先生には黙っていてね。」という書き出しで始まる内容です。
先生にはこう言われたけど、がんばる自信がない、とか、ここまで我慢したくない、とかnegativeな内容です。
病気に立ち向かうのは患者自身ですので、患者がどういう気持ちでいるのかを知ることは、患者にどう接するかを決めるうえでも非常に重要です。
社会的な面
患者の社会背景も詳細に記載されています。
患者の家族構成だけでなく、家族とどのような生活をしているか、退院後に家族がどの程度患者を支えてくれそうか、などの情報は自分が聞いた内容より本当に詳細に書いてあります。
例えば、息子夫婦と同居しているが息子夫婦は共働きという情報が記載されていれば、
「投薬は朝1回の処方にすると、出勤前に確認してもらえば怠薬を防げるんじゃないか」と考えることができます。
これはもっとも簡単な例にしましたが、患者にとっては退院後の生活が本番です。
退院後の生活で治療もうまく進めつつ、本人の望む生活に近づけるには社会背景も非常に重要で、
医師が情報を取ってくるのに苦手とする面ですから、看護記録に記載されていれば宝の山と言っても過言ではないでしょう。
注意すべきこと
前述の「先生には黙っておいてね。」パターンは注意してください。
看護記録を読んで、手のひらを返した態度で接すると、(看護師から医師に伝わっているな)と思われ、
その後、患者は看護師に本当の気持ちを言わなくなる可能性が高くなります。
例え知っていても、患者の口から情報が自分に伝わるまでは、知らないのを前提とした態度で接しましょう。

って思った人いませんか?
そんなことはないです。
その情報があるからこそ、方向性を決めやすくなります。
また回診中の話で、それとなく本音を促すよう粘る気持ちをもって話ができるようになります。
これだけで大きな違いになりますから、次からも本音を言ってもらえるように素知らぬ態度で行きましょう。
間違っても「看護師さんから聞いたんだけど・・・」なんて言っちゃだめですよ!
読んでいることが伝わると、看護師は喜ぶ
なぜ喜ぶとわかるか?
自分の書いた記録が、医師にも読まれているとわかったら、書いた本人は当然喜びます。

ブロガーもPV数が増えると、喜んでモチベーションが上がるからです。
自分の記事が読者の役に立っていると実感できたら、その気持ちは天にも昇るような思いになります。
同様に看護師も自分の記録が読まれていると知ればうれしいし、役に立ったなら(あぁ、書いてよかったなぁ)と昇天します。
いや、昇天するかどうかは知らんけど。
誰にも読まれない看護記録だったら、(こんなもの書く意味あるのかなぁ・・・)って気持ちになると思いません?
ブロガーもPV数が増えなくて離脱していくブロガーは多いと聞きますが、当たり前ですよね。
読んでいることがわかるには?
書いてある看護記録の内容をもとに、看護師に相談に行く、
もしくはその情報が役に立ったなら、素直に「ありがとう」とか「大変役立ちました」と伝えましょう。
そうしたら読んでいること、役に立ったことがわかります。
そっけない態度を取られても、内心はガッツポーズしているはずです。
ちなみに私は朝や夕方に勤務前の情報取りをしている看護師さんがたくさんいる横で、
電子カルテで熱心に看護記録を読んでいたら
「先生ってそんな記事まで読むの?」
って不思議がられたことが一度や二度じゃありません。
「もちろんです。有用な情報や自分では得られなかった情報がたくさんあるし、診療にすごく役立つんで」
って返事すると、「へぇ~」って顔しながら、一瞬ニヤってしますから(笑)。
この会話からもわかるように、看護師さんたちは自分の記事を医師が読んでくれていると信じていません。
先日も「看護記録には書いてあるけど医者はどうせ読んでないし・・・」とすねている看護師さんがいましたよ。

ということで、読んだこと、役に立ったことがわかる行動(伝える、質問に行く)をしましょう!
看護師から信頼が得られる
人間だれしも自分のことを見てくれる人、話を聞いてくれる人を信頼します。
看護記録を通じて、自分の話を聞いてくれるとわかれば、その医師を信頼したくなるのは当然ですよね。
個人の生き方、家族の在り方が現代は多種多様です。
医師も医学的に正しい治療をしていればいいだけではなく、医学的、感情的、社会的にも患者おのおのに合った医療が求められています。
いわゆる全人的医療です。
全人的医療を行うために、看護記録から、問題点を共有し、一緒に解決してくれる医師なら、
看護師さんも一緒に医療を提供する仲間として、その医師を信頼しますよね。
なので、結論として『看護記録を読むと看護師からの信頼が得られる』と言えるのです。
まとめ
本日は、なぜ看護記録を読むと看護師からの信頼が得られるのか?についてまとめました。
「まさか看護記録を読むと、看護師からの信頼が得られるなんて…」そんな声が聞こえてきそうです。
多くの医師は、看護記録を読んでいないがために、宝の山の情報を見落としています。
僕が知らないだけでほとんどの医師は読んでいるのかもしれませんが、
読んでいることが伝わっていないから得をしていないケースも多いのかもしれません。
患者によりよい全人的医療を提供するためにも、
職場で看護師から信頼を得て働きやすくするためにも、
看護記録は空で言えるくらい読み込みましょう!

だから僕の記事もたくさん読んで、コメントを書いてみましょう!

では。
さいごに:同級生よりできる医師になりたいあなたへ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事に興味があるあなたはきっとできるドクターやできるレジデント(できレジ)になりたいと思っているんじゃないですか?
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